【愛知県警からのお知らせ 12.20放送】飲酒運転の防止

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1 飲酒運転の防止

リスナーの皆さんの中には、年末にかけて会社の仲間や友達同士での忘年会やクリスマスパーティーなど、お酒を飲む機会が増える方も多いのではないでしょうか。

日本では例年、年の瀬になると飲酒運転に関連する交通違反や飲酒運転が原因の交通事故が増加する傾向にあります。そこで今回は、改めて重大事故に直結する悪質で危険な飲酒運転についてお話ししようと思います。

愛知県内では、依然として飲酒運転による重大な交通事故が無くなりません。昨年(平成30年)中、愛知県内で発生した飲酒運転による人身事故は、218件で、飲酒運転による交通事故によって、13人の方が亡くなっています。

飲酒運転は、人の生命を奪う犯罪です。たとえわずかな量であっても、酒を飲んだ時は絶対にハンドルを握らないでください。

2 アルコールには、中枢神経をマヒさせる作用があります。

自分では、「まだ酔っていない。大丈夫だ。」と思っていても、理性、平衡感覚、視力が低下し、視野がせまくなるなど、安全運転に必要な情報処理能力、注意力、判断力等が低下するため、正常な運転ができなくなります。また、ドライバーだけでなく、飲酒運転の周辺者も処罰されます。

具体的には、

○ 飲酒運転をするおそれのある人に対して、お酒を提供した人

○ 飲酒をした人に運転を依頼して車に同乗した人

○ 飲酒運転をするおそれのある人に対して車を貸した人

も処罰の対象となり、懲役、罰金のほか、免許取消、免許停止等の処罰の対象となります。

そこで、飲酒の機会には、次のことを絶対に守ってください。

○ お酒の量に関わらず、飲酒した人は、絶対に車を運転しないこと

○ 飲酒運転をするおそれのある人に車を貸さないこと

○ 飲酒運転をするおそれのある人にお酒を提供したり、お酒を勧めないこと

○ 運転する人がお酒を飲んでいることをしりながら、その車に同乗したり、送ってもらうように依頼しないこと

飲酒運転については、厳しい罰則、行政処分が定められています。酒酔い運転には、5年以下の懲役又は100万円以下の罰金、加えて免許取消しの行政処分となります。

さらに、民事上の問題では、契約している保険会社によっては、保険金が全額支払われないケースもあり、被害者のみならず、事故を起こしたドライバー本人や家族にとって、相当な負担を強いられることもあります。

県民の一人一人が飲酒運転は、重大事故に直結する悪質危険な違反であることを正しく認識し、「飲酒運転は、酒を飲む人も、飲ませた人も犯罪である」ことを徹底して、飲酒運転を根絶しましょう。

3 皆さんは、一度吸収したアルコールの代謝には時間が掛かることを知っていますか。

前日の夜に深酒をしたけど、よく寝たから大丈夫と軽い気持ちで運転をして、アルコールの影響で事故を起こす人もいます。

翌朝に運転をするならば、深酒や夜遅くまでの飲酒は絶対にやめてください。繰り返しますが、飲酒運転は犯罪です。「これくらいなら大丈夫」そんな軽い気持ちが悲惨な事故を引き起こし、自分の命だけでなく、他人の命を奪ってしまいます。

あなたの大事な家族の命が奪われたり、悲しんでいる姿を考えてみてください。飲酒運転は、絶対にできないはずです。

4 強いストレスを感じている時にお酒で解消しようとすると、酒の量が日に日に増え、アルコール依存症となる危険性も高まります。

日本での生活は、言葉の壁、文化の違い等、想像以上にストレスがたまりがちです。仕事場、学校や家庭の悩みは、一人で抱え込まずに、周りの家族や友達に相談しましょう。家庭内暴力、配偶者への暴力は、犯罪です。

被害を受けた場合は、放置するとエスカレートし、重大な犯罪に発展する場合もあるので、すぐに警察に相談してください。

ここABT(豊橋ブラジル人協会)でも心理カウンセラーによる相談を受け付けています。各自治体でも、ポルトガル語の相談窓口を設けているところも増えてきました。一人で悩んで、「死にたいほどつらい」と考える前に、ぜひ誰かに相談してください。

5 最後にお知らせです。

平針運転免許試験場では、建て替え工事のため、来場者用の駐車場が利用できません。試験場へお越しの際は、公共交通機関のご利用をお願いします。

今日も最後まで聞いてくださってありがとうございました。今日の放送に関する御意見、御質問がある場合は、いつものようにチャット、メール、掲示板等でお知らせください。

今年の放送は、今日が最後になります。1年間放送を聞いていただきありがとうございました。来年も皆さんの生活に役立つ情報をたくさん発信していきますのでよろしくお願いします。

それでは、皆さん良いお年を。さようなら。